4/10 (不満)
L11
2016 年 6 月 7 日
良かった点 : スタッフとサービス
気になった点 : 施設のコンディションと設備、客室の快適度
約束されているファシリティが提供されていない。スタッフは親切だがオーナーの判断はプロ意識に乏しく残念
美しいバスタブ付きの部屋に宿泊したが、お湯の供給力がなく、入浴を全く楽しむことができなかった。涼しいウブドの気候でお湯が出ないのは致命的だ。朝方と、日が暮れた後の水浴びは外国人には辛い。だから、少しお金をかけてでもお湯の出る宿を選びたいと思う。しかしこのヴィラアリヤでは、大変残念なことに、予約時に約束されていたファシリティが真実ではなかった。相応の代金を支払ったにもかかわらず、それに見合うものが提供されなかった。実際に提供された価値は、代金の半分といったところだろう。
現場のスタッフはよくやっていたと思うが、オーナーの問題解決に対する判断はプロ意識に欠くものだ。私なら、一時の代金の利益を守るよりも、顧客の信頼を守ることに投資しただろう。
目覚ましい発展を遂げたバリで、現代的な水準の教育を受けた現地人のオーナーなら、少し冷静に考えれば気づくと思うのだが、給湯器のキャパシティに対してバスタブの大きさや部屋数があまりに大きすぎるのだ。立派なバスタブがあっても、お湯を張ることは不可能。最初の部屋のバスタブはヒビがあり水が漏れていた。換えてもらった2つ目の部屋のバスタブも水漏れがあった。
私は歩き疲れた妻のために、キッチンでお湯を沸かして、何度も部屋を往復し、お湯を満たそうと試みたが結局諦めざるをえなかった。バリの香りの良いミルクバスも、バスソルトも楽しむことができなかった。忙しい私は、ようやく取れた妻との休暇を素晴らしいものにしようと、この美しくラグジュアリーな部屋の紹介ページを見て予約した。しかし、現実はそうではなかった。私たちがどれだけ落胆し、虚しい想いでバスタブを眺めていたか、オーナーにはよく想像してもらいたい。
ウブドの市場では、安い、見せかけだけのものを何倍もの値段で売っていることがよくある。安物を高額で買わされた顧客は、二度と同じ売り手から買おうとは思わないだろう。そんなことを繰り返す彼らは、信用を積み上げることができず大きな取引のチャンスもない。小さなビジネスに死ぬまで延々と拘束されるだけである。一方モンキーフォレストに店を構えるある商人は、商品のクオリティについて率直に正確に教えてくれたばかりでなく、割引までしてくれた。私は彼の店での体験を友人たちにどのように話すだろうか?
宿泊客の信頼を失うことが将来にどのような影響を与えるのだろうか?特に私のように業界に携わるライターの信頼を得られなかったことが、どれだけのリスクとなるのか。オーナーはどのように考えているのだろうか。
オーナーには、ご自分のビジネスをもう一度見つめ直して欲しい。あなたは「割高の民宿」を提供したいのか?それとも「素晴らしい休日を過ごせる、リーズナブルな高級ヴィラを提供したいのか」。顧客はどちらを好むだろうか。どちらが高収益のビジネスとなるだろうか。どちらが、口コミを呼び、より多くの客を引き寄せるだろうか。
何に投資し、顧客に対して何を保証すべきなのか、このヴィラのオーナーは考えなければならない。